香住神社

 

香住神社(カスミジンジャ)

    住所  兵庫県美方郡香美町香住区香住241

 

主祭神  天御中主尊(アメノミナカヌシノミコト)

配祀神  大己貴命(オオナムチノミコト)少彦名命(スクナヒコナノカミ)

     香住彦命(カスミヒコノミコト)

 

    (本殿)正面一間、側面二間大

 

創立年月不詳   
初め天御中主尊を香住村香住字伊原に鎮座。

大己貴命、少彦名命は当村開拓の祖神。

但馬国守黒田大連武運長久を祈り但馬国造竹野君、同船穂足尼命巡郡に際し、所領

安堵を祈り宿祷に際して一宮と仰ぐと伝う。

明治6年(1873)10月村社。
明治38年(1905)大己貴命、少彦名命編入。
大正2年(1913)本殿、本殿覆、拝殿は火災で焼失。

大正4年(1915)社殿新築。大正4年12月25日上棟祭。

大正5年4月13日遷座祭。

昭和13年(1938)社殿再建。

本殿(銅葺流造)・幣殿(瓦葺切妻造)・拝殿(瓦葺入母屋造)

 

参道入り口右に「香住神社」の社号標。

鳥居をくぐると長い石段が目に入ります。

登りきると参道には、氏子より寄贈の灯篭・玉垣が並んでいます。

初老・還暦・等で奉納します。

石段頂上の左脇道は、月岡公園頂上方面に向かいます。

その脇道に二基のお地蔵様が安置されています。

それが香住区に点在する八十八ヶ所お遍路地蔵(51・52番札所)です。

参道を進んで行くと神社の境内に出ます。

右手には手水舎があります。

正面には拝殿。

拝殿右手には、妙見宮・兼成大明神・末富大明神・愛宕神社・三柱神社(須佐之男命)

・稲荷神社(稲倉魂命)の境内社があります。

拝殿前には神の使いか・・・?猫が一匹お出迎え 

 

秋祭りには文化会館前の駐車場に仮設の舞台を設置し三番叟が奉納されます。

新築・結婚などで、希望される氏子宅での三番叟奉納もあります。

 

 



「三鈷の松」

 

香住神社がある月岡公園には、7世紀半ばのものとみられる高貴な人物の墓があったことから「三鈷の松」を植えた可能性があります。

 

高野山、御影堂の前にある松の木は「三鈷の松」と呼ばれています。

 

大同元年(806)弘法大師が、唐より帰国の際、「三鈷杵」を東の空に向けて「密教を広めるのにふさわしい地へ行くように」という願いを込め投げました。

 

帰国後、その三鈷杵を探し求めていると、、高野山の松の木にかかっているということが分かったというのです。

 

それから高野山の地が真言密教の道場として開かれるようになり、この松を「三鈷の松」と言うようになりました。

 

松の葉は2本なのですが、「三鈷の松」は、3本あります。

 

葉の長さは普通の松葉の2倍あり、球果には鋭いトゲがあります。