三川権現社

三川権現社

     兵庫県美方郡香美町香住区三川117

 

三川権現社は、日本三大権現三川権現大和の大峯山伯耆の三徳山)の一つで、ブナ・トチ・ヒメコマツの原生林におおわれた名山三川山(氷ノ山・後山・那岐山国定公園)の山腹にあります。

 

天武3年(674)蔵王権現を勧請。

天文7年(1538)、雷により奥の院、伽藍(僧侶が集まり修行)を焼失。

再建後天保3年(1832)に土石流で建物が埋没。

出石藩主仙石氏・村岡城主山名氏らが再興を計り、高野山大僧正と信徒らにより蔵王堂を再建。

 

5月3日「三川権現まつり」には全国各地から山伏や行者が集まり、三川権現蔵王堂前で盛大な護摩供養(柴燈大護摩祈願)が行われます。

「知恵の火で煩悩を焼く」という護摩供養は、積み上げた護摩木に火をつけ、参拝者が願いを込めた小木を炎の中に投入れ、家内安全・無病息災など祈願成就を祈ります。

権現太鼓奉納、弘法大師御夢想の砂灸甘酒の接待が催される。

 

三川権現向かって右手には「ぽっくり尊」という、老いてから大往生できるという仏様(代苦仏)も祀られています。

 

さらに全国観音霊場(四国、西国、板東、秩父の合計188ケ所)のお砂文があり、ここに来れば一度に百八十八ヶ所を巡ることができるようになっています。

巡礼の時間のない方はぜひお越しください。

 

今も修験道の地として知られる三川権現、近年数多くの参拝客が訪れています。

 

 

 

 

三川権現まつり (毎年5月3日)